友人が「エレガントな宇宙」(ブライアン・グリーン著、草思社刊)という本が面白そうだと言っていたので、
つられて買ってしまいました。
この本は途中まではなんとか面白く読めたのですが、次第に苦痛になり、半分くらいまで行くと
「宇宙は三次元プラス時間次元の四つの次元だけではなく、もっと多くの次元を含んでいる」なんて言われて、わけが分からなくなり、
一旦読むのをやめてしまいました。
そして、気分転換に図書館に行って関連した本を借りて読んでみると、格段に分かりやすくて面白い本があって、こっちの方がメインになってしまいました。
ここ数十年のうちに、宇宙の構造・生い立ちの研究はかなり進歩しているんですね。ちなみに、なるほど!と思ったポイントをいくつか上げてみると。
☆宇宙は誕生してから約150億年、太陽系の歴史は約45億年
☆我らが銀河系のお隣のアンドロメダ銀河までの距離でさえも、なんと約220万光年!(気が遠くなるどころの話ではないよ)
☆宇宙空間には、中心も端もなく、真直に進んで行くと結局は出発した地点にたどりつく。(球の表面のイメージだ)
☆物質がブラックホールに落ち込むのは一瞬の出来事なのに、遠く離れたところから観るとゆっくりと吸い込まれて行くように見える。(あまりにも重力が大きすぎるので、光までも遅くなってしまう)
☆宇宙空間では、なにも無いところから突然物質が現れては消えている。そして宇宙空間には電波が充満しており、いくらノイズを取り除いてもこの電波だけは排除することができない
(宇宙マイクロウエーブ背景放射という。テレビ放送終了後の「砂のあらし」の一部には、こいつが含まれている)
理論の域を出ない内容のものもあるんだろうけど、何だか新鮮なものに久しぶりに触れた感じで、単純に感激することが出来ました。
将来、もしも光速を超える宇宙旅行ができるようになったら、30光年離れたところから超高性能望遠鏡で地球を見ると、20数年前の自分の姿、あるいは憧れのひとの姿に逢える・・・かも☆
(2004.3.29 夕陽のガンマン 改め アースウインド・アンド・ファイアー)